玉川上水ー天王橋

 長年住んでいる「天王橋団地」は五日市街道と

玉川上水が交わる「天王橋五差路」という、大変混雑する

交差点と同じ名前である。 然し、何故「天王」という

恐れ多い名前が使われているのか疑問に思っていた。

ネットで調べても根拠とか謂われは見つからなかった。

 

 それが、今日、偶々、変わった「ぼんぼり」を見つけて

調べ出したら、ようやく正解に辿り着き、気分がすっきりした。

 

 先ず、問題の「ぼんぼり」:

 

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 次に、「八雲神社」を調べたら、前から知っていた、「天王橋」

交差点のそばにある小さな神社と分かった。

 

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 「ぼんぼり」は五日市街道沿いの家々の入口に飾ってあるが、

この神社の祭礼のお飾りだった。 子供用のお神輿が出るので、

祭礼は知っていたが、神社が小さいから、祭礼も小規模なのだと

思っていたが、昔はおおがかりなお祭りだったらしい。

 

 「八雲神社」の祭神は「スサノオノミコト」で、この神は

別名「牛頭天王」で、「八雲神社」は「天王社」とか「天王様」と

呼ばれたのが、「天王橋」の起源と分かった。

 

 ところで、「牛頭天王」は仏教が生まれる前の古代インドの

ヒンドゥー教バラモン教)では「牛頭明王」と呼ばれた。

 

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 仏教が誕生したのち「牛頭天王」に変わったとのこと。

 

 何故、此処、立川市砂川の地に「八雲神社」が祀られたか。

それは、「砂川」という地名とも関係あるが、この地域を

流れる「残堀川」の氾濫に困窮した村人たちが、原因は

スサノオノミコト」の怒りに触れたのではないかと考えて、

同神を祀ったとされている。