20230302 白内障体験記

白内障という言葉を良く聞くが、他の病気や

疾患同様、実際に体験しないと分からないことが

多い筈。　そこで体験談を載せておく次第。

「白内障」とは視界が「まぶしい」とか「白く濁る」

症状であるが、その原因は眼球の先端にある

レンズの役割をする「水晶体」と云う成分が蛋白質で

出来た直径９ｍｍ位のものが老化により内部が白濁し、

外から入る光が正しく網膜に届かない現象。

昨年4月頃、車の運転中眼に異常を感じて眼科医に

行ったが、その時点では未だ白内障にはなって

いないと診断された。

それから半年くらい経った１１月に運転中に

眩しくて見ずらいので、違う眼科に行ってみた。

すると、完全に白内障になっており、視力も

0.6以下で、このままでは運転免許の更新は

出来ないから早急に手術が必要と云われた。

後から考えると昨年４月の時点で他の眼科医に

セカンドオピニオンを求めるべきだった。

と云うのは、白内障の手術は年間１００万件以上

行われており、手術の予約が数か月先まで埋まって

おり、眼が見え難い状態で運転していては危険だから

である。

手術は右目をやってから一週間後に左目をやるのが普通

のようだ。　

厄介なのは点眼で、手術の三日前から朝昼晩就寝前と

４回殺菌用の点眼を行うこと。

術後は３～４種類の薬を一週間毎日４回点眼をする。

術後は眼にゴミが入らないように透明なゴーグルを

寝る時と外出時かける。

車の運転は手術の翌日からして良いと云うのが驚き。

入浴は手術の翌日から可能だが、首から下だけで、

洗髪は不可。

手術は１０分位と簡単とは聞いていたが、不安だから

インターネットで眼科医院が投稿している手術の

流れを読んで勉強して納得していた。

手術の内容は水晶体を包んでいる袋に少し切り口を作り、

水晶体を砕いて吸い出し、そのあとに直径６ｍｍの

アクリル製の人工レンズを入れて終了。

確かに、時間は短いし、局部麻酔をかけているから

安心とは云え、全身麻酔の手術に較べると１０分が

長くシンドイ手術ではある。

然し、術後の視界は眩しいくらいに明るく、

赤や青の色彩が実に鮮やかである。　おわり。